丸山 港区 所在地:港区芝公園4-8
全長106m前後、後円部径約64m、前方部前端幅約40m、くびれ部幅約22mほどの、都内最大級の規模を持つ前方後円墳である。 標高16mの台地端に位置し、前方部を南南西に向けている。 江戸時代以降、原型はかなり損じられており、墳頂部や後円部西側は削られてしまっている。 明治31年に、日本考古学の先駆者 坪井正五郎博士によって調査されたが、すでに後円部中央に位置したと考えられる主体部(埋葬施設)は失われており、遺体や副葬品なども不明である。なお、埴輪を伴うことは知られている。 前方部が狭く低い形態や、占地状態などから5世紀代の築造とみられており、そのころ、付近の低地の水田地帯に生産基盤をもち、南北の交通路を抑えていた、南武蔵有数の族長の墓だったと考えられる。 平成2年12月27日 再建 東京都教育委員 |